Panther Ausf.D個人的覚書

初稿 

20200812改定

1943年7/4〜7/18くらいまでの第10旅団・第39連隊指揮下の51・52大隊について考察
再装備後の51大隊/(II.Abt.23Reg/I.Abt.DasReichも)

●車体の共通特徴
・二灯有・24ボルト転輪無し・セメントコーティング無し
(極一部1灯・24ボルト転輪無し・セメントコーティング無し~9月まで)
・国籍マーク左右とも切り落とし無し、後面中央

●OVMラックのタイプ区分 (牽引ケーブル脱落防止ピンの差込は垂直

・左
TYPE1-L 3月までの極少数 36cmC字フック+斧刃後ろ下向き (C字フック脱落防止ピンの差込が水平 上下挟み込み
TYPE2A-L 3〜4月初め? 36cmC字フック+斧刃前側上向き (C字フック脱落防止ピンの差込が水平 上下挟み込み
TYPE2B-L 4月〜?(DB・Hen・MNH)  36cmC字フック+斧刃前側上向き (C字フック脱落防止ピンの差込が水平
TYPE2C-L 4月〜?(DB・Hen・MNH)  45cmC字フック横置+他TYPE2同 (C字フック脱落防止ピンの差込が垂直
TYPE2D-L 4月〜?(DB・Hen・MNH)  45cmC字フック横置+太パイプ (~6月くらいまで?DB・Hen)(~7月初めくらいまで?MNH)
TYPE3-L(A型同形) 4月〜(MAN) 45cmC字フック横置+他TYPE2同 (C字フック脱落防止ピンの差込が垂直
TYPE1-Lv  5月の改修仕様? 45cmC字縦置+他TYPE1同 (C字フック脱落防止ピンの差込が垂直か水平の二種有
TYPE2AB-Lv 5月の改修仕様? 45cmC字縦置+他TYPE2同 (C字フック脱落防止ピンの差込が垂直か水平の二種有
     
アンテナケース 帯3本 3月〜 車体へ直接溶接 (ツールラック TYPE1~TYPE2a') 蓋留めはバネ
アンテナケース 帯2本 3〜4月 直接溶接(ツールラックTYPE2a~a')
アンテナケース 帯2本 4月〜 留帯の台座前後(短:短、短:中、短:長、中:中、中:長)(ツールラックTYPE2~)
アンテナケース 帯2本 4月〜(MAN) 留帯の台座前後(長:長)(ツールラックTYPE2a'~)(DB・Hen・MNHの開始時期は6月以降か)
アンテナケース A型類似 7月〜(MNH)  (8月以降のMAN・DB・Henschelは 在ったとしても極少数)
     
・右
TYPE1-R 3月までの極少数 36cmC字+ジャッキ台取り付け部と他OVMとの隙間狭い
(C字フック脱落防止ピンの差込が水平 上下挟み込み
TYPE2A-R 3〜5月初め? 36cmC字+ジャッキ台取り付け部と他OVMとの隙間が広くなる
消火器の取り付け前後が変更 上下挟み込み
TYPE2BCD-R 4月〜 消火器と同一ライン+他TYPE2同(C字フック脱落防止ピンの差込が垂直
36cmC字フックのB 45cmC字フックのCD
TYPE2EX-R  (極一部 2sample) ジャッキ台押さえが×から横一の帯板+他TYPE2B-R同
TYPE2E-R(MNH) 4月〜7月 45cmC字横置消火器より上寄+他TYPE2同
TYPE3-R(A型同形) 5月末?〜 ジャッキ台押さえが×から横一の帯板+ラックデザイン変更
TYPE1-Rv 5月の改修仕様? 45cmC字縦置+他TYPE1同 (C字フック脱落防止ピンの差込が垂直か水平の二種有
TYPE2-Rv  5月の改修仕様? 45cmC字縦置+他TYPE2同 (C字フック脱落防止ピンの差込が垂直か水平の二種有
     
R-Center 〜5月 右側面中央はフラット
R-Center+ 4〜5月にAbt51改修仕様  右側面中央にToolBox
R-Center++ 5月?〜  &改修仕様 右側面中央にハンマー&キャタピラレンチのラック


20200208


●エンジンデッキの円形グリル
・V2型と標準型(渦巻・放射)の三種、製造開始時期はV2・渦巻・放射の順と思われる。
・39Reg・51・52大隊では左右V2、右V2左標準渦巻の混載、左右標準の3形態が見られる。
撮影角度によってはV2と標準型の違いが読み取れるので、確証が取れるものは区別した。
V2型については、ヘンシェル工場で組み立て中43号車の横に未装着のものが4枚積み上がってる事を考慮すると
初期生産100両には少なくとも一枚は取り付けられてたと思われる。
・V2型から標準型に変更された理由は、
内部機構の変更に合わせた外形変更と冷却能力向上の為に開口部直径拡大が行われたと推察される。
その時にV2型のデザインが継承されたため渦巻き型がまづ作られ、
冷却性能向上が必須であった左側に装着されたと推察される@名無し三等兵さん
その為、左右標準装着車でも左渦巻きが多く見られるのではないか?@名無し三等兵さん


●操縦手無線手ハッチの取っ手
初期生産分はハッチ中央、後期型の回転軸寄りに変更となった時期は不明。
OVMラックTYPE3R装着車で両タイプ有り。


クルスクパンターのターレットナンバー一覧
既知番号一覧 20220605更新 RgtStab=5 Abt51=53 Abt52=40 計98 一部判明車13輌 総計111輌

Brg.10 Reg.39 20180730更新(ターレットナンバー確認86輌+一部判別非重複6輌)124&813他追加、一部修正(123→125他)
Abt51(R) 作業中
SS2Reg1Abt


●Panther Ausf.Dの生産と部隊配備 Dのみ D/A混成

前線配備の早い順記載

改編発令日 部隊 改名 装備 前線配備  定数(受領)
43Jan9 II./PzRgt33 Abt.51II./PzRgt33(44Jan) June96 43July4 96
43Feb6 I./PzRgt15 Abt.52→I./PzReg15(43Aug) June96 43July4 96
43Mar1 Two Kp from I./PzRgt1 Pz.Lehrgaenge Panther (Grafenwoehr)43Mar05
43May1 SS PzRgt2 Jun-Aug(71)+71 43Aug25 71
43Aprmid II./PzRgt201 II./PzRgt23(43Aug) Aug 43Sep6 96
I./PzRgt2 Sep(71)(+44Oct) 43Nov 76Dez
43May1 SS PzRgt1 Aug Ita(96) 43Nov 96
43Jun21 I./PzRgt29 Pz.Abt. (Panther/bo.) Nord Nov 43Nov 60(fromSS1Reg)
43Nov1? I./PzRgt1 Nov 43Nov 76
43May5 I./PzRgt31 Nov 43Dez 76
43May1 III./PzRgt202 I./PzRgt26(43May1) Sep(71)(+52Dez) 44Jan 71
43May5 III./PzRgt4 I./PzRgt4(43Oct19) 44FebEnd 76

生産数 累計生産数 軍受領数 総受領数 部隊・受領数

Ausf.D
配備先確定
部隊学校
累計

参考
3月 68 90 5月以前生産車は改修作業の為DEMAG社のFalkensee工場へ送致
4月 84 174 20+α
5月 194 368 251
6月 132 500 64 315 Erlangen etc
63
Abt51
96

Abt52
96

SSReg2 II./Rgt23 Rgt2 Rgt26 Pz.Abt. (Panther/bo.) Nord
(I./Pz.Rgt. 29)
SSReg1
7月a 190 690 141 456 Reg39Stab:8

263
7月b 12 (71)

346
8月a 115 805 226未満 682未満 >Erlangen etc
2
96(再装備) 71(再装備) (SSReg1:71下記へ移管) 586(-71)
8月b   96 692(-71)
9月a 37 842 90未満 700+α Erlangen etc
17
(71)
709+α(-71)
9月b
 
(71) 709+α(-71)
10月 (Ausf.A:31)

96(再装備)

709+α(-142) Reg31:40
Reg6:5
11月 (16) (Abt Nord:60)
(SS5&12:2&8)
709+α(-142) Reg31:36
Reg1:76
12月 (D&A:76) (36) Reg4:38
44年1月
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